【奈良県】くろんど池自然公園/2024年秋 幻想的な蒸気霧 バックパック徒歩キャンプ
秋晴れの下、奈良県生駒市にある「くろんど池自然公園」に、バックパックを背負って1泊2日のソロ徒歩キャンプに行ってきました。
テント設営
平日金曜日の昼過ぎにチェックイン。くろんど池のほとりにあるデルタ地帯に、初めてテントを設営。Google Map のピンの辺りです。
最低気温が10度を切る予報だったので、今シーズン初めてソロドーム1を冬装備にしました。
フライシートを被せて、グランドチェアやテーブルなどを整えて出来上がり。
テント前の Helinox グランドチェアから見える景気。狭い区画なので、目の前にくろんど池が広がります。
この区画はすぐ隣に道路があり、交通量は少ないものの、時折バイクが通ります。ほとんどの時間は騒音の問題はありませんが、翌日の早朝、テントで寝ている時にバイクが通った時はさすがにうるさく、まるで道路で寝ているような感覚に襲われました…
秋の始まりとニャンコ先生
くろんど池の周りは、少し色づいた紅葉が点在する程度で、秋が始まったばかりの様子。
それでも、2日間とも快晴で、青空と紅葉のコントラストが見事でした。
テントでまったりしていると、初めて訪問した時に見かけたニャンコ先生と再会。いい毛並みで元気そうでした 🙂 2メートルぐらいの距離までは近づいて来るのですが、それ以上こちらから近づこうとすると逃げてしまいます。交流できず残念。
くろんど園地 vol.2
前回に引き続き、くろんど園地でハイキング。前回未踏の路を辿ってみました。
そよかぜの路
今回は、くろんど池から近い南東入口から入園。少し進むと分かれ道があります。まっすぐ進むと「さわわたりの路」。左に進むと「そよかぜの路」。前回も歩いた「そよかぜの路」を進みます。
沢沿いに歩くと、今回の目的地「そよかぜの展望台」の道標に到着。ここから初めての路を登ります。
最初は沢沿いに坂道が続きます。途中からは、写真のような階段が4箇所以上、次々と現れます。思った以上にキツイ(泣)
そよかぜの展望台
階段を登りきると、コンクリート製の「そよかぜの展望台」に到着。
南には生駒山、手前のふもとには生駒市街が見えています。
南東方向には、奈良市街が一望でき、その景色が広がります。
さわわたりの路
展望台を降りると、今度は下り坂。しばらく歩くと「そよかぜの路」が終わり、次は「さわわたりの路」の道標が現れました。
「さわわたりの路」を下っていくと、薮の中からガサガサと何かが動く音。キャンプ場に来る途中、猪の罠注意の看板を見たこともあり、少し緊張。鈴はないので、
「あ〜あ〜」
と声を出して、人がいることをアピール。
すると、この写真を撮った直後、右の薮から何かが飛び出してきました。
「あっ、キジやっ。」
そのまま、長い尻尾を振りながら、左の薮の中へ消えていきました。生まれて初めて野性のキジを見ました。派手な色をしていたので、おそらくオスだと思います。一瞬の出来事で、写真を撮ることができなかったのが残念。
「猪や熊でなくてよかった。」
坂道を下りきると、出発した「さわわたりの路」と「そよかぜの路」の分岐点まで戻ってきました。
おでんと秋刀魚
今夜のメインメニューは、今シーズン初のおでん。まずは、好物の玉子を追加するため、ゆで玉子を作ります。
スーパーで買った出汁付きおでんを鍋に空け、ゆで卵、さらにボイル済み牛すじも追加して煮込みます。少しでも出汁が玉子に「しゅむ」ように。しばらく煮てから、一旦おでん鍋を火から下ろします。
秋といえば、さんま。前から焚き火で焼いてみたかったので、初挑戦。学研北生駒駅近くのスーパーオークワで、一匹150円(税抜き)でした。さんまの両面に塩を振って、約10分ぐらい置いてなじませます。
ネットの情報では、1回だけひっくり返すのが良いとのこと。焼け具合を見ながら、火ばさみでひっくり返します。初めてでしたが、かなりうまく焼けましたw 収まる食器がないので、フィールドホッパーにアルミホイルを敷いて皿代わりに。
「脂がじゅわっと出て、うま〜」
お次はメインのおでん。焚き火で温め直します。
「やっぱり、寒い季節のおでんは、ええなあ。」
おでんを食べた後は、焚き火で熱燗。こちらも今シーズン初。個人的には、気温9度未満が熱燗の適温ですw
少し曇っていましたが、夜空には星も見えていました。
23時ごろで気温7.1度と、今シーズン一番の冷え込みとなり、寝る時は少し寒かったです。ダウンパンツ&ダウンソックスを持ってこなかったのは、失敗でした(泣)
蒸気霧(じょうきぎり)
翌朝、7時前に起床。気温8.4度の寒い朝。歯磨きと顔を洗いに行くと、くろんど池の上に白いモヤのようなものが見えます。
「なんじゃ、こりゃっ」
池の水面からふわりと立ち上る霧が風に流されています。この幻想的な現象の正体は「蒸気霧(じょうきぎり)」。
暖かい水面上に冷たい空気が流れ込んでくる と、水面から蒸発した水蒸気が冷やされて湯気のような霧が発生します。 これが蒸発霧(蒸気霧とも いう)です。
蒸気霧が漂う中、池の周りを散歩。まるで別世界にいるかのような静寂に包まれ、自然の神秘に改めて感動しました。
朝日が昇っても、しばらく蒸気霧は続きました。風が止むと、色づき始めた木々が蒸気霧の漂う水鏡に映り込んで、また別の幻想的な風景を見せてくれました。
まとめ
前回に続いて「くろんど園地」のハイキング、野生のキジとの遭遇、初めての焼きサンマ、幻想的な蒸気霧、と盛りだくさんのキャンプとなりました。くろんど池自然公園は、冬季(12月1日〜2月末)閉鎖されるので、今年はこれが最後になりそうです。くろんど池は桜も楽しめるとのことなので、次は4月に来てみたいです。
場所 | くろんど池自然公園 |
移動手段 | 電車、バス、徒歩 |
日程 | 1泊2日 |
費用 | 8,700円 |
ベースウエイト | 11.11kg (チタンペグなし、半冬装備) |
手持ちウエイト | 2.29kg(飲料、メイン食材なし) |
気温と湿度 | 14時:気温15.9度、湿度50% 16時:気温12.5度、湿度68% 17時:気温8.7度、湿度78% 18時:気温7.5度、湿度83% 21時:気温9.8度、湿度73% 23時:気温7.1度、湿度82% 24時:気温9.3度、湿度79%(テント内) 07時:気温8.4度、湿度89% |
費用明細
食費 | 1,000円 | 夕食のみ(昼食・朝食は持参) |
酒代 | 1,000円 | |
環境管理協力金 | 200円 | 1名(大人・小人共) |
キャンプ1泊 | 1,400円 | テント1張小、〜2メートル(ソロドーム1のみ) |
薪 | 800円 | 松美荘、1束(くぬぎ) |
旅費 | 2,900円 | 電車・バス、往復(大阪駅〜獅子ヶ丘団地口[自由乗降]) |
合計 | 8,700円 |