NINJA FIRESTAND Solo ステンレスメッシュ火床の自作
NINJA FIRESTAND Solo のステンレスメッシュ火床に穴が開いてしまったので、自作してみました。1枚あたり550円 🙂
目次
ステンレスメッシュ火床の穴
2023年3月、やっと手に入れた初の本格的な焚き火台、NINJA FIRESTAND Solo(以下 NINJA Solo)。
軽量&コンパクトでカッコいい 🙂 バックパックキャンプのマストアイテムとして愛用していました。しかし…
使い始めてから7ヶ月後の2023年10月、約14回使用して火床のステンレスメッシュにひび割れのような穴が空きました (T_T) 1回約6時間なので約84時間の使用時間です。
毎回、焚き火調理をしており、タレや塩などの調味料がステンレスメッシュにこぼれています。使用後は水洗いせず、ウエットティッシュでざっと拭いて収納していました。
1年も経たないうちに穴が空いたことに、かなりショックを受けました(T_T) ガシガシ使うと約1年でステンレスメッシュを交換する必要があるとの噂は聞いていたのですが…
ただ、少し火の粉や灰が下に落ちますが、この程度であれば焚き火シートを敷くので問題ありません。その後も使い続けていました。
しかし、2ヶ月も経たないうちにご覧の通り完全な穴に成長。ここまで大きくなると使えません (T_T)
3つの対策案
破れてしまった NINJA Solo ステンレスメッシュ火床。3つの対策案を考えました。
1. 純正ステンレスメッシュ購入
NINJA Solo 純正のステンレスメッシュは、メーカーの PAAGO WORKS などでオンライン販売されています。amazon や楽天では販売されていません(2023年12月時点)。
価格は3,300円(税込み)+送料。購入価格が10,450円(楽天)なので約3割(送料含まず)の値段。
「半年ごとに買い換えたら、1年半で本体買えるやん。高すぎ…」
2. 別の焚き火台を購入
ネットでステンレスメッシュの焚き火台について調べていると、ハッとする情報を発見。同じステンレスメッシュ火床のキャンピングムーンの商品説明です。
メッシュ網は消耗品です
【出典】キャンピングムーン A3型 ラージ オールステンレス304 焚き火台ファン メッシュシート 帆布製ケース付き SOLO-303
キャンピングムーン(CAMPING MOON)ソログリル 焚き火台 ラージ A3型 ソロ 焚火台 オールステンレス304 メ…
以前使っていた rmete コンロ焚火台は約2年半使いました。火床はステンレス鋼なので穴が空く心配はありません。本体は多少歪んでいますが、組み立てに問題はなく、今でも現役です。
しかし、今回の件でステンレスメッシュの火床は消耗品と考えるのが正しいような気がしてきました。消耗品であれば、入手経路が多く安価であることが求められます。NINJA FIRESTAND Solo は条件を満たしているとは言えません…
そうすると、火床がステンレスメッシュではない焚き火台に買い換えることも選択肢の一つになります。 以前検討した、Belmont 焚き火台 TABI、ピコグリル 398 が候補です。
ただ、高価な NINJA FIRESTAND Solo が無駄になってしまいます…
3. ステンレスメッシュ火床の自作
もう一つの選択肢はステンレスメッシュ火床の自作。ネットを調べてみると、ステンレスメッシュの焚き火台を自作する記事がいくつか見つかります。
材料のステンレスメッシュの値段を調べてみると、ZADAFINA ステンレスメッシュ 300*1000mm が1,099円(amazon、2023年12月時点)で販売されており、焚き火台の火床を自作するために購入したレビューが掲載されていました。
ZADAFINA ステンレスメッシュ 300*1000mm 産業用金網 ステンレス平織金網 メッシュ 平織 耐熱 耐食 濾過網 …
安価で実績があることから、ステンレスメッシュ火床の自作に挑戦することにしました。
ステンレスメッシュ火床の自作
ステンレスメッシュ火床の自作と使用は全て自己責任です。不安のある方はステンレスメッシュ純正品を購入することをお勧め致します。
材料
材料はステンレスメッシュのみです。ハトメパンチでハトメをつけると完成度がアップしますが、今回は見送りました。
- 材質:304ステンレス線
- 織り方:平織り
- メッシュ:80メッシュ
- サイズ:12 “X40″(30x100cm)
- 開口部(網目):0.2mm x 0.2mm
- 線径:0.12mm
- 梱包サイズ:32.9 x 11.1 x 3.2 cm
- 重量:200 g
- 価格:1,099円(ZILONG-JP@amazon、2023年12月時点)
ZADAFINA ステンレスメッシュ 300*1000mm 産業用金網 ステンレス平織金網 メッシュ 平織 耐熱 耐食 濾過網 …
道具
自宅にあった道具を利用しました。
- キッチンバサミ:ステンレスメッシュ切断用
- 鉛筆:ステンレスメッシュ切断箇所の下書き
- 定規(30cm):ステンレスメッシュ折り目ガイド
- ハンマー:フットパイプ穴開け用
- 釘(直径3mm[11番手]):フットパイプ穴開け用 ※フットパイプ直径6mmと同じ直径[4番手]がベスト
- ドライバー(プラス、直径7mm):フットパイプ穴開け用
設計
ステンレスメッシュの端は鋭利で危険なため折り込みます。純正品も端は折り込まれています。今回は次のように設計しました。
- 幅:39cm = 35cm + 折り込み2cm × 2
- 奥行き:30cm = 28cm + 折り込み1cm × 2
NINJA Solo の製品サイズは幅35cm、奥行き25cmです。幅は製品サイズの通りですが、奥行きは 3cm 長い 28cm にしています。
最初、奥行きを 26cm + 折り込み 2cm × 2 想定で作ったのですが、長さが足りず、調整して上記の設計としています。
材料のステンレスメッシュが 30cm × 100cm なので、奥行き30cmは切断せずに使用します。幅 39cm なので2枚(78cm = 39cm × 2)の火床を自作できます。
作り方
ステンレスメッシュを広げ、39cm幅の切り取り線を鉛筆で書きます。端が鋭いので手を切らないように注意してください。
キッチンバサミで1枚切り出します。
設計の通り、上下に1cm、左右に2cmの折り込み線を下書きします。
定規をガイドにして四辺を折り込みます。
折り込んだ裏面です。フットパイプを通す穴を開けた後の写真です。
折り込んだ後の表面です。折り込むと端の鋭利な部分がなくなり安全になりました。
実際の骨組みに合わせて、フットパイプを通す穴の位置を決め鉛筆で印をつけます。そして、要らない木材の上にステンレスメッシュを置き、ハンマーで釘を打ち込んで穴を開けます。
最初はキリで穴を開けようとしたのですが、折り込んだ厚みのあるステンレスメッシュを貫通するのは無理でした。釘であれば厚みがあっても簡単に穴が開きます。
4隅にフットパイプを通す穴が開きました。
ただ、穴を開けた釘の直径が 3mm(11番手[*1])と細かったためフットパイプが通りません(汗)フットパイプの直径は 6mm(実測)。直径 7mm のプラスドライバーで穴を広げます。直径 6mm(4番手[*1])の釘を使うのがベストです。
*1:釘の太さは「番手」と呼ばれる単位で表記されるそうです。
組み立てて完成です 🙂
「結構、ええ感じにできたやん。」
薪の代わりにハンマーを載せてみました。少したるんでます(汗)
純正品と同じく、収納する時は縦に三つ折りにします。重さは約80g。
焚き火テスト
組み立てて焚き火テストしてみました。
問題なく焚き火できます 🙂
もちろん、灰や火の粉が下に落ちることもありません。
使用後の状態です。1回の使用で穴が開くようなことはありませんでした。
耐久性
10回キャンプで使用して、真ん中辺りにひび割れの様な穴が1ヶ所空きました。
全体を見ると他に穴はなく使えそうだったので、その後も2回使用。最後はメッシュシートの下に置いた薪に火の粉が燃え移るぐらいの穴に広がったため、新しいステンレスメッシュに交換となりました。
約10回で交換準備、12回で交換が目安です。ご参考までに。
まとめ
NINJA FIRESTAND Solo の火床ステンレスメッシュを自作してみました。1,099円のステンレスメッシュ1枚から2枚作れるので、1枚あたり約550円。純正ステンレスメッシュ3,300円より約2,750円安く、2割以下の値段。かなりお得に自作することができました 🙂
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